学校が再開して約1ヶ月。
児童数も着実に増えております。私が担当している5年生のクラスでは、学校再開初日の1月10日には27人、31人の2クラスでした。ところが、2月に入り91人、90人、32人の合計231人の3クラス。
なかなかカオスな状況の中、授業をしています。
学校が再開する前に、1クラス70人〜90人だとは聞いていました。
想像と実際に授業をするのは大違い。
学校が再開した1週目は
英語での授業に慣れない、1度に90人の子どもたちに授業をしたことがない、そもそも日本での教員経験がない、200人以上の丸つけに追われる…
などなど、正直心が折れておりました。
どうやって90人に対して授業をしたらいいのか。教室自体、机と椅子が所狭しに並んでいるので、子どもたちの様子を見回るのも一苦労。
しかし、慣れとは怖いもの。今では『まあ、こういうものか!』と90人に対して授業をすることにも抵抗がなくなってきました。
1日10時間の勉強時間
日本では子どもたちは朝8時半ごろから16時ごろまで学校に行っていますよね。
ウガンダの小学校はそれ以上に勉強をしているんです。
寮生の1日スケジュール(月〜金)はこんな感じ▼
6:00-7:00 朝の授業 7:00-8:00 朝食(ポレッジ:とうもろこしの粉を飲み物にしたもの) 8:00-8:30 教室・学校全体の掃除 8:30-9:30 1時間目の授業 9:30-10:30 2時間目の授業 10:30-11:00 休憩 11:00-12:00 3時間目の授業 12:00-13:00 4時間目の授業 13:00-14:00 昼食(豆のスープとポショ:とうもろこしの粉をお餅のようにしたもの) 14:00-15:00 5時間目の授業 15:00-16:00 6時間目の授業 16:00-17:00 入浴・洗濯 17:00-18:00 7時間目の授業 18:00-18:30 お祈りの時間 18:00-19:00 夕食(豆のスープとポショ) 19:00-21:00 8時間目の授業
4年生以上は土曜日の午前中、7年生は土曜と日曜日(16時まで)授業があります。
クラス分け
学年によって異なってはいますが、私が働いている小学校の5年生では3クラスに分かれています。
- 寮生
- 家から通学しており、寮生と同じ授業数を受けているクラス
- 家から通学しているが、1時間目から6時間目の授業のみを受けているクラス
ウガンダの授業スタイル
ウガンダの授業スタイルは教師は子どもたちに教えるスタイル。
①前の授業の復習 ②今日授業の内容の説明 ③例題を出し、解き方を伝える ④演習問題を解かせる ⑤先生が子どもたちのノートを全部集め、丸付けをする→ノート返却
おおよそこんな感じで授業が進んでいきます。
毎授業、先生がノートを集めて丸付けをするんです!
その数200冊以上。
職員室の机の上はノートの山。見慣れた光景となってしまいました。笑
1週目は丸付けが終わらず、泣きそうになりながら放課後残って丸付けをしていました笑
200人分の丸付けにもなれ、今では1時間半あれば1クラス分の丸付けを終えることができるように。本当に慣れは恐ろしい。
私の小学校では、教科書は図書室に保管されているのですが子どもたちには渡っておらずただ保管されているのが現状です。
どうにかして教科書を使った授業をしたいのですが、机はノートを広げたら一杯。日本のように教科書を開いて、その横にノートを広げる場所なんてとてもじゃないけどありません。
また、前の授業の演習問題が終わらず、次の授業が始められないことがほとんど。
私はまず授業時間内にノートを集め切り、授業の間にトイレ休憩まで終えるのを目標に授業をしています。
1学期も半分終了
子どもたちが学校に戻ってきて1ヶ月。「学校内でコロナが蔓延するかな」と正直心配していましたが、今のところコロナ感染者は出ておらず一安心です。
毎日、悩みながら周りの先生方に助けてもらいながら過ごしています。
1学期も残り半分。子どもたちのために何ができるのか模索しながら駆け抜けていこうと思います!